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  • 執筆者の写真加藤亮太

「今から暗記しなさい」

更新日:2023年6月1日


「今から暗記しなさい」という授業は、あんがい、


学校でも塾でも少ない気がします。





「暗記は、宿題でじゅうぶん」


という考えが根強い。




「暗記なんて、後回しでいい」


という暗記を優先しない風潮すらあります。昔から。







暗記を軽視しても、「できる子」が存在することも、この風潮を後押ししている。



そういう子は、

記憶することに長けている子。


テスト直前に、詰め込んだだけで、点がとれてしまう。


「特別に」暗記が得意な子、でしょう。





だから、


暗記を軽視しても、「かっこいい」のです。





暗記が特段得意ではない人が


つい真似したくなり、





「暗記なんて、あとあと!」



と。



これは、実は逃げている。




勉強しない「口実」として、「暗記だから後回し」は、 とても使い勝手が良い。










暗記するのは面倒で億劫な作業。





そして、暗記を軽視すると、


なんとなくかっこよく、映る。





しかし、「覚えること」は、勉強の基本中の基本です。




点数が伸びない、という場合、


「覚えること」を重視すると伸びる、


ということが往々にしてあります。








「理科社会なんて暗記科目でしょ」




「暗記科目」という言葉まで生まれている。





当塾は、


暗記から逃げさせない工夫をしています。

暗記こそ、先に先に。


たとえば、英語は、暗記のテストが毎週あります。


不合格の場合、別日に、暗記しに来てもらいます。




あるいは、


授業の中で


「今から暗記しなさい」


ということも行います。










先日、中2理科で、90分まるまる、暗記でした。




最後の20分


「完全に覚えられた人から終了でいいです」



という試み。



その内容は、以下のとおり。




「次の化学変化を、化学反応式で表しなさい。」


1.炭酸水素ナトリウムの分解


2.水の分解


3.酸化銀の分解


4.鉄と硫黄が結びつく変化


5.銅と硫黄が結びつく変化


6.炭素の燃焼


7.マグネシウムの燃焼


8.銅の酸化


9.炭素による酸化銅の還元


10.水素による酸化銅の還元




残念ながら、一名も覚えきった生徒はいませんでした。


来週も続きます。

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