学年末考査の結果が、だんだんと返ってきています。
今回の ≪テスト対策期間≫ 中の、とある平日に。
「強制勉強 15時~19時」
という日がありました。
翌日は祝日。
10時~13時、
昼休憩はさんで
15時~19時。
計7時間の追い込みが待っています。
キツイ追い込みを控えた日にも関わらず、
延長して、22時まで勉強する子がいました。
こういうシチュエーションが何度かありましたが、
計3名か、時に、4名いることもありました。
これは私が推奨したわけではありませんし、
義務である19時までやって帰っていくことで、
それだけでも偉い、とも思っています。
しかし、このストイックさは、
ここにご報告せずにはいられないものです。
長時間勉強できる子には、共通した特徴があります。
それは、
「動かない」ということ。
≪テスト対策期間≫では、
55分勉強したあとの5分休憩が、1セットとなります。
5分はどう使ってもいい。
休憩時間ですから、
自分のスマホを、「封印ボックス」から取り出して、見てもいいし、
友達と談笑してもいいし、
机に突っ伏してもいいし、
ウォーターサーバーらへんをウロウロしてもいい。
しかし、
その子たちは、相変わらず教材に向かっていた。
(これは素晴らしいから、みんなも真似しろ、だなんて言えません。
私にもできないことです)
19時にほとんどの生徒が帰り、
20時頃には、第二団が帰り、
21時、シーンとした教室に、3~4名。
この3~4名は、
7時間前に勉強し始めたときと、
ほぼ同じ姿勢で、机に向かっているのです。
このとき、喉元まで、でかかった言葉がありました。
「今日はもうじゅうぶん頑張ったんじゃないか?
もう明日に回そう。
お腹も空いただろう?」
しかし、そんな甘い言葉、
ストイックに頑張っている彼らにとって、害でしかない。
彼らが頑張っているのは、ひとえに、点数のためです。
点数アップのために、勉強しなければならない量を、彼らは自分なりに知っている。
そして、それをクリアするために、ひたむきになっている。
「テストが終わるまで、毎日、指定時間にて、全員強制自習!」
という試練を、課している私は、
一面、鬼かもしれません。
が、この瞬間でこそ、本当に、心を鬼にしなければなならなかった。
「がんばろう」
だなんて言葉も、彼らにとっては、無意味でしょう。
点数の足しになるはずもない。
私は黙って、見守っていました。
そして、ついに閉店時間の22時。
最終のチャイムが鳴ります。
名残惜しそうに、おもむろに、立ち上がる彼ら。
「ごめんね。もう閉めなきゃならない。
明日もあるし、早く寝るんだよ」
私は、この時間とこの言葉によって、彼らを、
半ば強制的に机から引きはがしました。
「ありがとうございました」
と、フラフラした体ながらも、
折り目正しく、頭を垂れて、帰っていく姿を見送りました。
「もういいよ、という言葉を、押し殺すことができてよかった……」
私は、本当に心を鬼にしなければならない。
悲愴感が漂うほどに、
全力で戦う彼ら。
あの子たちが、目を輝かせるためには、
当塾は何ができるのだろう。
日々、考え、実践しております。
(よって、ついてくるのは、自然と大変になるわけです・・・笑
開業以来、こういった素晴らしい生徒たちの期待に応えるべく、
どんどん厳しさを増してきました。
それが当塾の現在の姿です。
当塾生には、相応の努力を要求しています。)
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