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  • 執筆者の写真加藤亮太

反抗期 ~カトウの経験談

こんにちは。塾長の加藤です。

反抗期のときの話を、

なんとなくしてみます。



反抗期。


いまや全世界の善人中の善人・

道徳心の王であり化身であるこの私も、

例にもれず、

中2頃、始まりました。


朝から晩まで、つねに何かにイライラしたものでした。


もっと幼いころに、

私の友人が、

「うちのお兄ちゃんは、皿を投げつけて家庭内暴力をふるう」

と言っていたのをきいて、


「それはひんしゅくだな」

寒々しくきいたものだが、


私自身、ほぼそういう状態でした。


どうやってひどい裏切りをするか、

そればかり考えていた気がします。



そんな時のよりどころは、友人、


と言いたいところですが、


そうではなかった。

あとから思えばそうでなかった。

そうでありたかった。

そうである、と信じていたが。



「たのしければいい」


この風潮、どうも私には苦手でした。


しかし、当時の私の友人間では、そういう風潮が一般的でした。


私たちは、校則を破って、

下校時、カラオケに毎日のように入り浸って、

かわりばんこに歌って、だれも人の曲は耳に入れていないかのようでもあり、

または、全員で合唱したり、

若気の至りというやつなのか、


「たのしい」ふりをしていた。



しかし私にはどうも苦手だった。


根が、マジメ、というのか、

いや、弱気なのでしょう。

そして臆病でした。


ただ過ぎていく時間に、

むなしさを感じ、苛立ちも募っていた。


しかし、根が、臆病なので、

「いえーい」

などと、阿呆みたいなこと言って、

むしろ率先しているかのようなふるまいを

見せていた。


「たのしい」ふりをきめこんでいた。


友人皆も、同様だったのではないか、

と今では思います。


(楽しい? 楽しくない。

だけどこの嘘くさい世の中にだけは、

染まりたくない、という

世に言う「中2病」という嫌な名前の、

自分の世界や、自分の存在への嫌悪感を気づく頃。

その鬱憤を晴らす術を知らず、まず疲れ切るまで、わめくしかない)



そのころの、私の本当のよりどころは、

本・文学でした。


つまらない世の中

くだらない生活

生きていく価値のない人生


などと、親不孝なことを

さんざん思っていたのですが、


私の読んでいた小説の中には、

そんな私の想定する

「くだらん世の中」よりも


断然におもしろい、

いや、

狂った、または、

真実に近い、または、

強烈で、熱烈で、

残酷で、冷徹で、


いってみれば、

死を意識し、死を生きる、

もはや、死ぬ、

そういったヤバイ世界・

決してやってはいけないことが、

どす黒い文字、といっても、

何の変哲もない文字、とともに、

紙上にあって、


主人公が命がけで生きているのだが、

作者も命がけで書いている、

その鬼の気迫が、

100年越しくらいで伝わってくる奇跡。

文章を読むことで、

初めて存在し、体験できる、


その経験の生々しさに、

自分の住む憂き世への厭わしさも手伝って、

読めば読むほど

深く没頭したものでした。



さて、この話は、

本読むといいですよ、

という話ではないです。


本はヤバイので、

それくらい面白いので、


まあ、私は本が好きです。


そのおかげで、

反抗期を乗り切れたかな、


というだけの話です。





いま「自分、反抗期っす」


と思っている人で

その感情のコントロールにお困りの人は、


何かしら、

自分の好きなものへと没頭できればいいと思います。


それが勉強だと、塾の講師的には、嬉しいですが、


勉強以外でも


何かしら、本気で取り組めるものを見つけると、

それは周りから嫌がられるものかもしれないが、


今後の人生においても、助けてくれるものであるかもしれないし、

人生を決定づける、左右する、そういう鍵となるものであるかも

しれません。



もし二学期に入って、

「なにか変だ。生活が、つらいなあ」


と思って、

とくに没頭できるものもなく、

つらい気持ちを引きずっている人は、


専門の機関や、相談室などへ

いちどでも、話をしに行ったら、

「なーんだ」というくらい、簡単に、

問題はとけて、融解するかもしれません。


(↑相談を受け付けてくれるみたいです)



あるいは、

善人でもなんでもないですが、

私でよければ、

お話くらいならいくらでもうかがいます。

ちょっとやそっとのことでは驚かないです。




 

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