塾生保護者さまへお渡ししている「カトウ塾だより」を共有いたします。
塾生保護者さま各位
カトウ塾 加藤亮太
月一発行
カトウ塾だより 2023年11月20日号
今月のトピック
☆テスト対策期間、タブレット端末使用を制限。現場では……
今回のテスト対策期間より、「タブレット端末使用による学習を21時以降のみ」と制限しました。
(中3に関しては、今回のテストが内申点をかけている、ということもあり、急で冒険的な変更はせずこれまで同様としました。が、そもそも学年上位者の使用自体、多くはありません)
結果、点数にはどのような影響が出るのか。現時点では結果は返ってきていない状況なので、今後点数を見ながら効果測定はしていくところですが、テスト対策期間中、以下のようなことが見受けられました。
・ボーっとたたずむ時間が増えた。
…… テスト前日ではこのようなことはなかったのですが、ふと勉強の手を止め、ボーっとしている様子が生徒によっては、ちらほら、見受けられました。
・21時以降のタブレット端末使用、2回(計30分以下)のみと、使用時間は激減。
…… 延長して21時以降も勉強する生徒はいたのですが、使用しても良い時間であるにも関わらず、待ってましたとばかりにタブレット端末を使用、というわけではないようでした。
以上のようなことがありました。
私の感想を述べます。
まず、「ボーっとたたずむこと」について。
勉強は、疲れるものです。3時間以上強制缶詰めにされていて、時にボーっとしてしまう瞬間があるのは、これは個人差もありますが、当然のこと。傍からはボーっとしているように見えて、じつは情報を整理整頓している、ということもあるでしょう。一定時間勉強したのちに、ふと手が止まるのは、まったく非難すべきことではない、と判断しています。
また、「タブレット端末使用が激減したこと」について。
この制限で、「延長時間、皆がこぞって使用するだろう」と予想していました。が、実際は、延長する生徒たちの中でタブレット端末を使う人は、全期間でほんの1名であり、それも、30分にも満たない使用時間でした。きっと、紙面上の学習による効果を生徒はよく理解したのだと思います。もし、「タブレット端末を使わないと点を取れない」と思うのなら、もっと使用者はいたはず。
前回までは、タブレット端末の連続使用を40分までに制限してはいましたが、結果的に「3時間のうち、2時間以上はタブレット端末を使用している」という生徒もいました。それを10日間続けたら、20時間タブレット端末を使用していたわけです。
これまでタブレット端末でやっていたことと言えば、「選択肢から選ぶ問題」「指でなぞって漢字の書き順を覚える問題」「授業動画」が多くあったようです。選択肢から選ぶ問題は、クイズのようで楽しく、点数も溜まることも含め、ゲーム性も備わっていました。また、漢字の書き順を覚えるには、たしかに指でなぞるとわかりやすいかもしれません。「授業動画」を見ている生徒はあまりいないようでした。
こんな楽なことはありません。いかにもタッチしたくなるような画面に誘われ、軽く指をあてるだけで、どんどん画面は展開します。これを繰り返してテストで点を取れる子もいたかもしれませんが、「何時間もやったのにテストで点が取れない」という結果だった子にとって、タブレット端末での学習は、「ゲームが上手になる」という程度だった、というところが実際だったかと思います。
きっと生徒の皆さんも、タブレット端末を使う学習には「うしろめたさ」がつきまとっていたはずです。(彼らは画面を隠しがちです。見えていましたが)どことなく、本能的に、「これは勉強とは違う」とわかりつつも、使っていた面があったはずです。私も、それを「一応学習だし、試験範囲表にも載っているし、禁止することはできない」という建前を掲げつつ、「これで本当に勉強ができるようになるの?」という疑問がある中、許してきたことに、うしろめたさがありました。しかし、私たちはもうこのうしろめたさから開放されたのです。これでキツイ勉強に、正面からぶつかることができます。勉強とはキツイものです。
なお、ご自宅では使い過ぎない範囲で使っていただければと思います。リラックスして取り組めるゲーム風の学習、あるいは、補助教材として、有益な部分もあるでしょう。
今後も、生徒の皆さんの「成績の最大化のためのことしかしない」ということを信念に、指導してまいります。
☆「復習確認テスト」の出来は、どうとらえるべきなのか
都立高入試の模試のような形をとった「復習確認テスト」。学校によって時期は違いますが、たまに行われます。
この出来のとらえかたについて、結論から申しますと、中3の夏休み後までは、「気にしないでけっこう」です。
内容は、テストのタイトルのとおり、「復習」がメインとなり、中学生になってから習った範囲を網羅したものですが、だいたいの生徒はボロボロになります。
学校の先生との面談では、5段階の評定と、このテスト結果を参考に、志望校の話をすることが多いようです。が、中3の夏休みを経ていない段階において、つまり、当塾の「地獄の夏期講習」を経ていない段階では、点が取れなくて当たり前です。なぜなら、対策をしていないからです。とっても良い学校に進学した生徒でも、「中2の復習確認テストはボロボロでした」という例はいくらでもあります。
「ボロボロ」ということは、「これまでの勉強が身についていない」ということを意味しているので、喜ぶべきことではないのは確かですが、かといって、嘆くほどのことではなく、「ふつう」のことです。
以下、学年別の指導内容のご報告・個人へのご報告が続きます。
中学1年生
国語……
作文訓練・語彙力強化・文章読解。
様々な単語に触れ、使い、様々な文章を読み考える。「頭がよくなる」チャンスとしています。物語文を感情的にならずむしろ冷静に分析し読み解くこと、説明文をわくわくしながら読めること。そうした、知的なことを面白がれる機会を目指しています。
数学……
最も差のつく分野である「一次方程式の利用」に特化しつつ、期末考査の試験範囲を網羅するテスト形式の授業を行ってきました。(ここから金町中・立石中も合流)
今後は学年末考査を見据えます。「作図」「平面図形」「立体図形」「資料」が、最後の中1数学として、待ち受けています。ここから当塾では、当塾の存在意義を鑑みるに、「平面図形」の円・扇形、「立体図形」の体積・表面積を優先して指導します。(「資料」は冬期講習に行います)あえて飛ばす範囲が多くあります。「作図」「辺や面の位置関係」など、理解しやすい(=差がつかない)範囲はあえて飛ばします。(直前期には、確認テストをします)自分では「無理!」となげがちな範囲を集中して攻めてまいります。テスト連発予定です。
英語……
教科書内容の英訳テストを毎回。 また、期末考査の範囲を、1回の授業で「2周する(折り返す)」という手法をとり、定着度を高め、点
数アップのことばかり考えた授業を行いました。 今後は学年末考査を見据え、先取りを再開します。待ち受けているのは、「過去形」「進行形」です。
冬期講習では、毎日単語テスト予定です。(動詞の過去形 不規則変化)冬期講習中にすべて合格できな
かった場合は、講習後、合格するまで補習となります。ぜったいに覚えなければならない単語だからです。
理科社会……
期末考査の範囲の中でもややこしい計算範囲(質量パーセント濃度)に特化しました。ややこしく、投げ出してしまいがちで苦手な人が多いところですが、たくさん解くなかで、ある程度仕組みを理解してしまえば、理科の計算は面白がれるはずです。
今後、物理範囲へと先取りを進めていきます。大量に作図し、考えなくても解ける状態を目指します。
中学2年生
国語……
作文訓練・語彙力強化・文章読解。
様々な単語に触れ、使い、様々な文章を読み考える。「頭がよくなる」チャンスとしています。物語文を感情的にならずむしろ冷静に分析し読み解くこと、説明文をわくわくしながら読めること。そうした、知的なことを面白がれる機会を目指しています。
数学……
期末考査で、最も差のつく分野である「一次関数の利用」に特化しました。じつはこれまでは「ここは難しいから取れなくても仕方ない」と言いながら、「理解できる人だけできればいい。できない人は基本的な範囲を取るように」と、半ば流すように指導してきた範囲でした。
しかし今年の中2の皆さんは、全員解けてしかるべきレベルにあります。「ここは80点以上狙う人は理解しようとして」と言いつつ、「それは全員だよね? そうだよね?」と、挑発しながら、全員の定着を目指し、むしろ重点的に指導しました。またほかの範囲も確認テストを行いました。
今後は、「図形の合同の証明」が始まります。ここから、数学はガラッと変わります。というより、ここから本当の数学がスタートするのです。「証明」を自力でできるよう、ビシバシ指導してまいります。
冬期講習では、図形の後に待ち受けている「確率・箱ひげ図」に特化する予定です。
英語……
教科書内容の英訳テストを毎回。 また、期末考査の範囲を、1回の授業で「2周する(折り返す)」という手法をとり、定着度を高め、点
数アップのことばかり考えた授業を行いました。 今後は学年末考査を見据え、先取りを再開します。待ち受けているのは、重要文法「受け身」です。
冬期講習では、毎日単語テスト予定です。(過去分詞の不規則変化)冬期講習中にすべて合格できな
かった場合は、講習後、合格するまで補習となります。ぜったいに覚えなければならない単語だからです。
理科社会……
期末考査の試験範囲を見据えて、地学の計算問題をメインに特訓を重ねました。
今後は物理分野「電気」を先取りします。ここが中学理科の最難関かと私は思っています。しかし、一度コツをつかんでしまえば、一番面白い範囲でもあります。
中学3年生
2学期期末が完了し、今後は「内申点モード」から「受験モード」へ切り替わります。
毎日の「受験生自習」が11月20日(月)、スタートします。
国語……
都立入試対策。入試まで続きます。
数学……
「関数」「関数の利用」「相似」「平行線と比」等、期末考査の対策を行ってきました。
今後は一刻も早く過去問題を解けるように、入試で使う範囲を重点的につぶしていきます。
「円周角」「三角比」です。その後、授業内では過去問や予想問題をテスト・解説します。これが入試直前まで続きます。
英語……
期末考査の対策のため、毎回、教科書内容の英訳テストを、そして、授業では試験範囲と思われる問題を前・後半に分けて、2周してきました。
今後は、都立高校入試対策に特化し、過去問や予想問題をテスト・解説します。また授業時間外では長文和訳をライフワークとしてもらいます。入試直前まで続きます。
理科社会……
期末考査の対策のため、各校の予想範囲を勉強し続けました。
入試まで、中3のメインは、この「理科社会」と言っても過言ではありません。他科目と比べて、勉強した分、上がりやすく、しかも、下がりにくいからです。
授業では毎回社会の全範囲テストを行います。また、過去問を常に解いていってもらい、その進捗度を発表します。
勉強してもらうことは山のようにあり、すべてこなすことで得意科目としてもらいます。
冬期講習では、夏期講習同様、テスト形式で理科社会、全範囲、得点力を鍛えてもらいます。最強の状態で入試に臨めるようバックアップします。
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