東京都の入試制度、改革は続きます。
全国で東京都立高校だけが実施されていた、
「男女別定員制」
これが、ゆくゆくは撤廃される方向とのこと!
その道のりとして、
①「男女別定員制の緩和」を全校で実施。(現中3から)
②「男女別定員制の緩和」の緩和率10%を20%に。(実施時期未定)
③「男女別定員」自体を、撤廃。(実施時期未定)
以上が、東京都教育委員会から示されました。
さて、
「男女別定員制の緩和」とは、
簡単にいうと、
「男女別定員」の男女区分をやわらげる制度です。
緩和の手法・・・
まず、
① 定員の90%は男女、それぞれの成績上位から決める。
そして、
② 定員の10%は「①」に漏れた受験者のうち、成績上位から決める。
今年度の入試(現・高1)
この緩和制度を実施したのは、42校。
でしたが、
来年度(現・中3)から、全校実施が決まりました。
男女の学力差は、
一般的には、女子のほうが調査書点が高い、と言われています。
(その証拠に、緩和制度のおかげで、女子の人数のほうが多い高校が多数です)
そもそも、
「男女別定員制」ゆえに、
女子は不利をこうむってきました。
(男子枠の合格点数だと、女子枠では不合格、ということがあった)
今回の方針により、
その不条理な事態が、だんだんとくつがえっていく、
ということ。
学力が高い生徒から、性別に関係なく、入学する。
それはとても自然なこと。
(東京だけがこの制度を頑なに守ってきた、
というのもおかしなものです。
男女別にしてきた目的は、 50年以上も前の話。 高校は男子校・女子校にわかれていた。 共学へ移行したものの、男子校だった高校には男子ばかりが集まり、女子校だった高校には女子ばかりが集まる、といった現象が生じ、
それを打開すべく、できるだけ男女が同数集まるよう考慮した。 そして、それはとっくに達成されたのですが、 そこへ追加された目的は 私立の女子校を守るため……
というよくわからない後付けの理由。
しかしそれらはもはや過去の話となろうとしています。)
「入試が大変になる~」
という男子の悲鳴も聞こえてきそうですが、
歓迎すべきことでしょう。
いずれにしても、
定期テストを、頑張ることに変わりはありません!
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