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  • 執筆者の写真加藤亮太

カトウ塾だより 2024年9月20日版

更新日:9月25日

塾生保護者さまへお渡ししている「カトウ塾だより」を共有します。






塾生保護者さま各位

カトウ塾 加藤亮太

月一発行

カトウ塾だより 2024年9月20日版





今月のトピック



「科学的」な勉強法? 当塾の実践例も。

YouTubeで、最近は「PIVOTチャンネル」というチャンネルを気にしています。


コンセプトは、「ビジネスパーソンのための学び」とのこと。俗にいう「意識高い系」(死語……?)のチャンネルですが、出てくる人達が、科学的な見地から物事をとらえる方が多い(すべて、とは言えない)という点が気に入っています。

 

塾の運営に、そして、塾の指導内容にも、資するところがあり、その中でもとりわけ、スタンフォードオンラインハイスクール校長の、星友啓の回は大変感銘を受けました。

心理学・脳科学など、科学的な研究に基づく提案が多く、当塾にとっても参考になるところが多いのです。


動画内で星友啓も言っている、「根拠の乏しく一般化の難しい経験論をもとにするよりも、データのとれた科学的研究をもとに、『誰でもできることで効果のあるもの』を実践すべき」、とは、私も共感するところです。

(今回テスト対策の「安静」も、星友啓の言っていたことが影響して始めたことです)


星友啓の著書よりも、PIVOTチャンネルの星友啓出演回のほうが、「子供にとっての勉強」に特化しているため、当塾で活かすことができる点かどうかを、チェックしやすそうです。


この動画で挙げられた勉強法をご紹介します。

 

なお、扱う動画は2本。タイトルは、やけに長いのです。




 


もしよかったら、こちらも併せてご覧ください。

 


 

星友啓が紹介している科学的な勉強法

(当塾で実践しているものは、下線とともに付記します)

 


・「リトリーバル」。

自分の頭だけを使って、学習した内容を思い出す。脳に負荷をかける。星友啓の提案する勉強法は、この「リトリーバル」が基礎となっている。

 

・リトリーバル実践1……テスト。

テストは、本当の意味で、頭を使うことが期待できるため、効果がある。

なお、解く際に自信度をマークすることで、より効果が期待できる。

(これは絶対できている○ 難しい・自信ない△ など、印象のマークをつけながら、解く)  


☆当塾では、授業中にテスト形式を多く取り入れています。

また、テスト対策中、ワーク2周目からはテストだと思って取り組むよう、促しています。



・リトリーバル実践2……思い出し(リトリーバル、という本来の意味)。

授業後など、一定のことを学習したあとに、3つのキーポイントを思い出す。

このとき、何も見ないで、自分の頭のみをつかうことがポイント。目をつぶって、答えさせても良い。

 

☆当塾では、テスト対策期間中、「対策レポート」を勉強の終了時に書いてもらっています。そこでは、何を勉強したか、ざっくりと書くように指示しています。

が、このことが脳科学的に効果が高い、とは考えていませんでした。もっと重きを置くべきでしょう。

次回からのレポートのフォーマットを再考しようとお思います。

 

 

・リトリーバル実践3……覚えようとするときにも、テストする。

単語や文字を覚えるときに、その文字を見ながら書くのではなく、目を離し、テストをするように書く。

 

☆この方法は、特に中1英語で、授業中によく伝えています。

 

 

・リトリーバル実践4…‥‥親子の会話の中での「思い出し」。

 親から子へ「今日、何を勉強したの?」など尋ね、愉しいコミュニケーションの中で、「実践2」にある、「思い出し」をさせることで、脳に負荷をかけさせる。このとき、「他人と共有する」ということで脳内に、快感をもたらすドーパミンが分泌され、学習効果の向上の促しも期待できる。

 


・リトリーバル実践5……暗記の仕方。

 暗記系は、「文字が消えるシート」「単語カード」は効果的。テスト形式になるので、脳に負荷がかかる。

 


・「インターバル」。

前に勉強したことを思い出す際、すぐにアウトプットするより、時間(インターバル)をあけた方が「思い出すのに苦労」する。つまり、脳に負荷がかかり、効果的。

たとえば、夜に覚えたことを、翌日、本当に覚えられているか、テストをすると、記憶に定着しやすい。

 


・メタ認知。

自分がどう認識しているか、ということを、別の次元にいる自分が、客観視する、という「メタ構造」をつくり、意識する。たとえば、「自分がわかっていない」ということを、あたかも別の次元にいる自分が、認識する、という認知をする。

「わからない~」と主観的に悩むのではなく、「私は、○○をわかっていないらしい」と客観視する。

少々難しいが、この「メタ」の関係性を作ろうと意識していると、記憶力向上に効果が高い。


 

・ハイパー修正効果。

間違えた体験による衝撃ほど、記憶に残りやすくなる。間違えたときにこそ、一番学ぶ効率が上がる。

「間違いはどんどんすべき」という風土づくりが、学校や家庭、塾に必要。


☆当塾の「生徒規則」に、

「失敗から学ぶための場所です。ここでは、たくさん失敗してください」と 

ある通り、間違えることを奨励しています。

 

 

・コラボ効果。

人間の3つの心理的欲求「関係性」「有能感」「自律性」、この3つの欲求を満たせるように動機づけることで、学習のモチベーションが上がる。


(関係性…ほかの人と話せると思うこと。ほかの人と共有できる、という感覚。

有能感…できる、わかった、という感覚。

自律性…自分の意志に基づいている、という感覚。)

 

→ライバルがいる。ほかの生徒といっしょに勉強する。

テストのために勉強するのではなく、誰かに成果を話すために勉強する。


☆当塾の「テスト対策」では、定期考査が迫った生徒たちが一斉に勉強します。

皆と一緒に学習する環境で、「関係性」に寄与しているはずです。

また、勉強しているのであれば、基本的には口出ししません。「自分で思う勉強法こそ最強」、と奨励しています。「自律性」に寄与することを期待しています。

 

 

・コラボ学習

 「シェアする」「教え合う」「教えることを想定して学ぶ」

→教わる側よりも、教える側のほうが、学習効果が高い。



 

なお、逆に効果の望めない勉強法、注意が必要な勉強法、として挙げられているのは以下のとおり。

 

・重要部分への線引き。

→「頭を使う」わけではないので、効率は悪く、これだけでは覚えられない。むしろ、線を引かないほうが、「重要箇所を探す」際に、頭を使うことができる。

 

・読み直し。

→すぐに教科書等を読み直しても効果はない。インターバルを開けると、まだ効果はある。が、「頭を使う」作業ではないので、効率的な効果は出づらい。

 

・連続して長時間学習し続ける。

→脳を使い続けることで、脳が疲労してしまう。適宜インターバルをあけることで、次の勉強のためのエネルギーを蓄える。

 

 

以上、PIVOTチャンネルの動画内ではありますが、星友啓が紹介している科学的な勉強法でした。


基本的には「いかに脳に少々無理をさせるか」ということが、コツのようです。

 




科学的に効果の高い学習法は、今後も模索し、取り入れてまいります。

 

 

以下、学年別の指導内容のご報告・個人へのご報告が続きます。

 

中学1年生 


国語……

夏期講習以降、中間考査対策に終始しています。


数学……

 夏期講習終盤まで「比例・反比例」に特化しました。

以降、中間考査対策にシフトチェンジしました。

 

英語……

 夏期講習中、UNIT8の「現在進行形」まで、とにかく進めました。目論見としては「新しいことは面白い」という単純な好奇心に貢献するため。また、早く進む中学は、2学期期末の範囲はUNIT8まで、となることが予想されるからです。

 一巡した後、各校範囲の中間考査対策にシフトチェンジしました。

 

理科社会……

 中間考査対策に終始しました。

 

 

中学2年生


国語……

夏期講習以降、中間考査対策に終始しています。

 

数学……

 夏期講習終盤まで「一次関数」に特化しました。

 終盤から、今回の中間考査での難分野の一つである「連立方程式の利用」に集中しました。

 

英語……

 夏期講習中、文法「to不定詞」「さまざまな助動詞」「比較」に集中しました。

 また、初見の英語長文を日本語訳し、定期考査で出される場合もある初見の長文問題や、いずれ訪れる高校入試での長文読解への、優位性獲得の第一歩としました。

 

理科社会……

 中間考査対策に終始しました。

 

 

中学3年生

 

国語……

中間考査対策に終始しました。

 

数学…… 

 夏期講習中の「受験対策モード」から「内申上げるモード」へ切り替え、中間考査対策に終始しました。

 

英語……

 夏期講習中の「受験対策モード」から「内申上げるモード」へ切り替え、中間考査対策に終始しました。

 

理科社会……

 夏期講習中の「受験対策モード」から「内申上げるモード」へ切り替え、中間考査対策に終始しました。

 

 



以下、各生徒対象 保護者様向け 特記事項

(※お子様向けに書いてはいません。お取り扱いにご注意ください)

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