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執筆者の写真加藤亮太

対照的なふたり

更新日:2022年7月14日

塾に入って、最低でも1カ月いたら、 直近の定期テストの成績は、まず、上がります。

(学年順位上位10パーセントという上位の子は除き)



当然のように、当塾でも上がるのです。



が、


目指してほしいのは、


2連続アップです。





よし上がった。



また上がった!



またさらに上がった!




・・・




3連続アップ、4連続アップ、



もちろん、目指すべきでしょう。



3連続アップしたら、すでに上位20%には入っていることが多く、


上位20%まで来たら、そこから落ちることは、よほどの事がない限り、ありません。


そして、時間はかかっても、上がりやすい。


なぜなら、その子は、自他共に認める「できる子」になっているからです。



「できる子」は「できる子」としての道を進むことができる。






当塾に入ってくれたとある子たちの、順位の推移です。



Aくん



入塾直前 50位



入塾後1回目 31位



入塾後2回目 25位



入塾後3回目 23位




理想的な上昇をしています。


3回目で、上位20%に入りました。






Bくん



入塾直前 42位



入塾後1回目 35位



入塾後2回目 32位




この子もとても良い伸び具合です。


2回目で、上位25%。



少し足ぶみしているので、次こそ、上位20%を目指してもらいたいです。






さて、


この二人、順位が上昇している点では共通ですが、



理解の仕方は、対照的なのです。




Bくんは、


理解が早いです。



とにかく、新しい分野や、ちょっとしたアドバイスを、即・理解します。



誰より早く理解できるので、


分からないなーと悩んでいる時間が、非常に短い。





このタイプの生徒さんで気を付けるべきポイントは、


自分を過信する点でしょう。



「できちゃう♪」という自信はとても良いのです、


が、


つい過剰になり、


つい細部が疎かになりがちです。



対策としては、テストです。


授業の理解度テストでしっかり点を取れるのか、結果は出せるのか、



これを繰り返して、危機感を煽っています。






Aくんは、まったく逆で、


理解するまでに時間がかかります。



新たな分野に入ると、ウンウン唸りながら、眉間にしわを寄せています。




一番先に解き終えるBくん。



そのとき、まだAくんは半分程度のところにいます。




ゆえに、理解度テストでは、失格することも少なくありません。



不合格を続けて、補習には多く来ている。




しかし、定期テストでは、ほぼ満点、


といった、

ガツンと良い点を獲れるのです。





このふたり、ほんとうに対照的です。 (まるでウサギとカメ・・・・・・と言っては失礼ですね)



対照的な性質の、よきライバル!


対照的でありつつも、



しっかりと、成績を上げている。





そんなふたりです。






さて、話は全く変わります。



触れずにはおられないので、触れます。


7月9日(土)、日本を震撼する、おそろしい事件がありました。




その日、当塾では国語の授業でした。


しかし私の頭は、ひどく思考停止に陥ったものでした。


政治的な信条うんぬんよりも、あまりに衝撃で、茫然としていました。



どう授業したらいいのか。



この件に触れるべきか。




悩みましたが、悩もうにも、心ここに在らずで、頭が動かない感じでした。




衝撃は誰にもあったと思います。


きっと子供たちにも、あったはずです。




触れずにおくのは、あまりに不自然でした。





「この件を絡ませて、政治の話をするとしたら……」



とは少し思いましたが、





それよりも、生徒たちとは、



まず人としての自然な反応を、第一に分かち合おう。


直前になって、そう思い至りました。



授業の冒頭、



「こわかったね。びっくりしたね」


と話しました。




そして、



「ニュース映像を見続けると、心の傷は深くなると思うから、

あまり見すぎない方がいいと思う。

そういう呼びかけもすでにあるらしい。


しかし、僕たちはどうすればいいのかね。


勉強するしかないね。


僕たちは、勉強しよう。



今日は、いつものようにいかないかもしれないけど、


勉強して頭よくなっていこう」





そんなことを言って、授業に入ったものでした。



今後も、生徒たちとともに、勉強してまいります。



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