先日の中間考査の試験範囲に、
水元中では「ミライシード」、
東金町中では「eライブラリー」
が指定されていました。
それぞれ、
タブレット端末やスマホを使って問題を進める、
「教育アプリ」です。
(去年度は、水元中では「eライブラリー」でしたが、
「ミライシード」にくら替えした模様)
私、このアプリ、
「考えものだなー」
と思っておりました。
まず、
これで
テストの点が取れるようになるのか? ということ。
すでに
学習塾の業態として、
授業もなく、
各自教育アプリを使うだけの「自立型」の塾もあることですし、
学習効果がない、ということはなさそうです。
(それは中学生には不向きではないか? という疑念は拭えていません)
しかし、
コロナ禍と政府の政策により、
教育のIT化が推し進められていて、
と同時に、
IT端末を使った教育方法、
または、
「デジタル教科書」について、
さまざまな反対意見や、懸念、留意があるらしい、
と、新聞を読む限りでは伝わってきています。
読売新聞の「教育」「デジタル」関連の見出しを
雑多ですが、
列挙してみます。
2020/12/23
【独自】デジタル教科書に「不安」9割…「視力低下」「通信環境」など懸念
2020/12/23
デジタル教科書 紙との二者択一は誤っている
2021/01/31
デジタル教科書 紙と活字が人間形成の基本だ
2021/02/25
デジタル教科書 普及よりも課題の検証が先だ
2021/02/26 自宅学習の通信費は家庭負担、勉強するほど増える「本末転倒」…[デジタル教科書を問う]中間まとめ案
2021/04/27
「教科書は紙」「視力懸念」…デジタル導入 中
間まとめ 意見310件
他にもたくさん、この関連の記事は読んだ気がします。
また、
以下、通販サイトで検索すると、
関連書籍が下記のように出てきます。
また目についたものを雑多に並べます。
スマホ脳 (新潮新書) 新書 – 2020/11/18
アンデシュ・ハンセン (著), 久山 葉子 (翻訳)
最新研究が明らかにした衝撃の事実 スマホが脳を「破壊」する (集英社新書) Kindle版
川島隆太 (著) 形式: Kindle版
サイバー・エフェクト 子どもがネットに壊される――いまの科学が証明した子育てへの影響の真実 Kindle版
スマホ依存から脳を守る (朝日新書) 新書 – 2020/2/13
中山 秀紀 (著)
スマホが学力を破壊する (集英社新書) 新書 – 2018/3/16
川島 隆太 (著)
ほんとうにいいの? デジタル教科書 (岩波ブックレット) 単行本(ソフトカバー) – 2012/12/7
新井 紀子 (著)
これらを目にした私には
「デジタル教科書より、今まで通りの紙の教科書がいい!」
ということを思ったものでした。
さて、今回のテスト対策。
生徒には
「試験範囲に教育アプリが入っている生徒は、
タブレット端末を持ってきて良い。
塾のWi-Fiを使ってもよい。
30分以上やると視力が低下するから、30分に一度は必ず休憩をすること。
それを守れば、いくら使っても結構です。
ただし、私が新聞で仕入れた情報によると、
タブレットで勉強しても、
紙で書く勉強にはかなわない、
ということしか聞いていません。
それもあって、
対策プリントが終わったかどうか、
これを第一にします。
プリントが遅い人は、いくらタブレットで勉強していても、
気にせず、せっつきますからね。
覚悟してね~」
と、言い渡したら、
それぞれ、気分転換や、一日の終わりのまとめ程度に
タブレットを利用しているようでした。
結果、
当塾始まって以来の、好成績でした。
タブレットの持ち込みは、完全に禁止しようか。
いや、試験範囲にあるのなら、生徒はやりたいだろう。
でも、果たして、成績に貢献するのだろうか。
などと悩みつつでしたが、
このくらいがちょうどいいのかもしれません。
今度の期末考査でも、このスタンスで行っていきます。
「皆さん、教育アプリの使用は、自己判断で。
ただし、紙の教材が進んでいるかどうかしか、私は気にしません。」