加藤亮太

2023年9月8日3 分

今、中3生徒にすこし気を付けてほしいこと

夏休み中、ずーっと勉強し通しだった受験生。
 

 
その頑張りのおかげで、この夏頑張れた皆さんは、少なくとも「努力の天才」状態になっているはずです。
 

 

 

 
努力の天才は、惜しみなく努力できます。

時間を惜しまず、努力しますし、
 

 
体力を惜しまず、努力します。


 
労を惜しまず、努力します。
 

 

 

 

 

 

 

素晴らしい才能です。
 

 
あとは努力の方向を定め、ひたむきに邁進していただきたい・・・
 

 

 


 

 

のですが・・・


 

 

 
そこで、すこし注意があります。

頑張れる才能を持つ皆さんは、

「頑張りすぎてしまう」ということにはすこし気を付けるべきでしょう。

とくに、

「こんな自分ではだめだ」と自己否定しながらの努力は、あまりにストイックすぎるかもしれません。

現状を打ち破り、さらなる高みを目指す……

というのは、向上のためには必要な精神でしょう。

が、否定までは、しなくてもいいでしょう。

頑張った自分を、せめて自分は、認めてあげましょう。

「ま、どうにかなるでしょ」

と楽観するのは危ういですが、

「こんなんじゃだめだ!」

と自己否定することはせず、

「ここまで来たぞ。よし」

と是認してあげてください。

そんな自己否定の末にやってしまいがちな、NGの具体例を以下に列挙します。

NG1.寝る間際まで勉強する。

→ 眠れなくなっちゃいます。やめておきましょう。

睡眠不足でむしろパフォーマンスは落ち、精神的にもダメージを負うでしょう。

NG2.無理して早起きして勉強する。

→ 早起きがむしろ睡眠不足の原因となるなら、やめておくべきです。

いかに充実した眠りを得られるか、にこだわるべきです。

NG3.いつでもどこでも常に勉強しようとする。

→ これは無理なのです。

学校に行けば友達がいるし、家に帰れば少しはボーっとしたいものでしょう。

無理なことをしようとすると、それを妨げるすべてが、敵に見えてきてしまいます。

敵に囲まれた生活、というのは、あまり精神衛生上よろしくない。

肝心なのは、オンとオフの切り替え。

オフの時は、たのしく過ごし、

オンの時は、努力の鬼となってください。

土曜か日曜くらい、完全オフにしたらどうでしょう?

NG4.受験までずーっと頑張らなきゃいけない、と思いこむ。

都立の学力検査は2月21日。

残り166日。

半年は切りましたが、5か月以上あります。

166日後に向かって、頑張れ、だなんて、言えません。

そんなに遠いゴールに向けて、やる気や速力、脚力を保持することは難しいからです。

息が切れるでしょうし、そんな自分をまた責めて……
 
という、くだんの自己否定になりかねない。


 

いまは、目前の中間考査が、良い目標でしょう。

中間の次は、期末考査。

そして、その後、また模試を受けるはずです。

そうやって、短期の目標地点を設定し、

自分にとってわかりやすい餌をぶら下げてあげて、走るべきです。

すると、走れるはずです。
 

 

 

 


 

 

 


 
いまの中3生徒が、
 

 
できるだけ避けたいこと、
 

 
気に留めておくと良いことは以上です。
 

 

 

 

 

 


 
ここから、勝負の長期戦。

それが苦しすぎる消耗戦にならないよう、

自分を認め、

ときには自ら褒めてやりつつ、

しなやかに、したたかに、戦っていきましょう。

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