加藤亮太

2022年7月13日3 分

対照的なふたり

最終更新: 2022年7月14日


 
塾に入って、最低でも1カ月いたら、
 

 
直近の定期テストの成績は、まず、上がります。


 
(学年順位上位10パーセントという上位の子は除き)


 

 

当然のように、当塾でも上がるのです。

が、

目指してほしいのは、

2連続アップです。

よし上がった。

また上がった!

またさらに上がった!

・・・

3連続アップ、4連続アップ、

もちろん、目指すべきでしょう。

3連続アップしたら、すでに上位20%には入っていることが多く、

上位20%まで来たら、そこから落ちることは、よほどの事がない限り、ありません。

そして、時間はかかっても、上がりやすい。


 

 

なぜなら、その子は、自他共に認める「できる子」になっているからです。

「できる子」は「できる子」としての道を進むことができる。

当塾に入ってくれたとある子たちの、順位の推移です。

Aくん

入塾直前 50位

入塾後1回目 31位

入塾後2回目 25位

入塾後3回目 23位

理想的な上昇をしています。

3回目で、上位20%に入りました。

Bくん

入塾直前 42位

入塾後1回目 35位

入塾後2回目 32位

この子もとても良い伸び具合です。

2回目で、上位25%。

少し足ぶみしているので、次こそ、上位20%を目指してもらいたいです。

さて、

この二人、順位が上昇している点では共通ですが、

理解の仕方は、対照的なのです。

Bくんは、

理解が早いです。

とにかく、新しい分野や、ちょっとしたアドバイスを、即・理解します。

誰より早く理解できるので、

分からないなーと悩んでいる時間が、非常に短い。

このタイプの生徒さんで気を付けるべきポイントは、

自分を過信する点でしょう。

「できちゃう♪」という自信はとても良いのです、

が、

つい過剰になり、

つい細部が疎かになりがちです。

対策としては、テストです。

授業の理解度テストでしっかり点を取れるのか、結果は出せるのか、

これを繰り返して、危機感を煽っています。

Aくんは、まったく逆で、

理解するまでに時間がかかります。

新たな分野に入ると、ウンウン唸りながら、眉間にしわを寄せています。

一番先に解き終えるBくん。

そのとき、まだAくんは半分程度のところにいます。

ゆえに、理解度テストでは、失格することも少なくありません。

不合格を続けて、補習には多く来ている。

しかし、定期テストでは、ほぼ満点、

といった、

ガツンと良い点を獲れるのです。

このふたり、ほんとうに対照的です。
 

 
(まるでウサギとカメ・・・・・・と言っては失礼ですね)


 

対照的な性質の、よきライバル!

対照的でありつつも、

しっかりと、成績を上げている。

そんなふたりです。

さて、話は全く変わります。

触れずにはおられないので、触れます。

7月9日(土)、日本を震撼する、おそろしい事件がありました。

その日、当塾では国語の授業でした。

しかし私の頭は、ひどく思考停止に陥ったものでした。

政治的な信条うんぬんよりも、あまりに衝撃で、茫然としていました。

どう授業したらいいのか。

この件に触れるべきか。

悩みましたが、悩もうにも、心ここに在らずで、頭が動かない感じでした。

衝撃は誰にもあったと思います。

きっと子供たちにも、あったはずです。

触れずにおくのは、あまりに不自然でした。

「この件を絡ませて、政治の話をするとしたら……」

とは少し思いましたが、

それよりも、生徒たちとは、

まず人としての自然な反応を、第一に分かち合おう。

直前になって、そう思い至りました。

授業の冒頭、

「こわかったね。びっくりしたね」

と話しました。

そして、

「ニュース映像を見続けると、心の傷は深くなると思うから、

あまり見すぎない方がいいと思う。

そういう呼びかけもすでにあるらしい。

しかし、僕たちはどうすればいいのかね。

勉強するしかないね。

僕たちは、勉強しよう。

今日は、いつものようにいかないかもしれないけど、

勉強して頭よくなっていこう」

そんなことを言って、授業に入ったものでした。

今後も、生徒たちとともに、勉強してまいります。

    570
    0