加藤亮太

2021年9月26日2 分

男女別定員制の“緩和”、全校で実施

東京都の入試制度、改革は続きます。

全国で東京都立高校だけが実施されていた、

「男女別定員制」

これが、ゆくゆくは撤廃される方向とのこと!


 
https://www.nhk.or.jp/shutoken/newsup/20210924e.html

その道のりとして、

①「男女別定員制の緩和」を全校で実施。(現中3から)

②「男女別定員制の緩和」の緩和率10%を20%に。(実施時期未定)

③「男女別定員」自体を、撤廃。(実施時期未定)
 

 


 
以上が、東京都教育委員会から示されました。
 

 

 


 

 
さて、

「男女別定員制の緩和」とは、

簡単にいうと、

「男女別定員」の男女区分をやわらげる制度です。

緩和の手法・・・

まず、

① 定員の90%は男女、それぞれの成績上位から決める。

そして、

② 定員の10%は「①」に漏れた受験者のうち、成績上位から決める。

今年度の入試(現・高1)

この緩和制度を実施したのは、42校。

でしたが、

来年度(現・中3)から、全校実施が決まりました。

男女の学力差は、

一般的には、女子のほうが調査書点が高い、と言われています。

(その証拠に、緩和制度のおかげで、女子の人数のほうが多い高校が多数です)

そもそも、

「男女別定員制」ゆえに、

女子は不利をこうむってきました。

(男子枠の合格点数だと、女子枠では不合格、ということがあった)

今回の方針により、

その不条理な事態が、だんだんとくつがえっていく、

ということ。

学力が高い生徒から、性別に関係なく、入学する。

それはとても自然なこと。

(東京だけがこの制度を頑なに守ってきた、

というのもおかしなものです。

男女別にしてきた目的は、
 
50年以上も前の話。
 
高校は男子校・女子校にわかれていた。
 
共学へ移行したものの、男子校だった高校には男子ばかりが集まり、女子校だった高校には女子ばかりが集まる、といった現象が生じ、

それを打開すべく、できるだけ男女が同数集まるよう考慮した。
 

 
そして、それはとっくに達成されたのですが、
 

 
そこへ追加された目的は
 
私立の女子校を守るため……

というよくわからない後付けの理由。


 
しかしそれらはもはや過去の話となろうとしています。)

「入試が大変になる~」

という男子の悲鳴も聞こえてきそうですが、

歓迎すべきことでしょう。

いずれにしても、

定期テストを、頑張ることに変わりはありません!

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