加藤亮太

2021年5月20日3 分

アプリ使用をどこまで許すか(中間考査)

先日の中間考査の試験範囲に、

水元中では「ミライシード」、

東金町中では「eライブラリー」

が指定されていました。

それぞれ、

タブレット端末やスマホを使って問題を進める、

「教育アプリ」です。

(去年度は、水元中では「eライブラリー」でしたが、

「ミライシード」にくら替えした模様)

私、このアプリ、

「考えものだなー」

と思っておりました。

まず、

これで

テストの点が取れるようになるのか? ということ。

すでに

学習塾の業態として、

授業もなく、

各自教育アプリを使うだけの「自立型」の塾もあることですし、

学習効果がない、ということはなさそうです。

(それは中学生には不向きではないか? という疑念は拭えていません)

しかし、

コロナ禍と政府の政策により、

教育のIT化が推し進められていて、

と同時に、

IT端末を使った教育方法、

または、

「デジタル教科書」について、

さまざまな反対意見や、懸念、留意があるらしい、

と、新聞を読む限りでは伝わってきています。

読売新聞の「教育」「デジタル」関連の見出しを

雑多ですが、

列挙してみます。

2020/12/23 

【独自】デジタル教科書に「不安」9割…「視力低下」「通信環境」など懸念

2020/12/23 

デジタル教科書 紙との二者択一は誤っている

2021/01/31 

デジタル教科書 紙と活字が人間形成の基本だ

2021/02/25 

デジタル教科書 普及よりも課題の検証が先だ

2021/02/26  自宅学習の通信費は家庭負担、勉強するほど増える「本末転倒」…[デジタル教科書を問う]中間まとめ案

2021/04/27 

「教科書は紙」「視力懸念」…デジタル導入 中

間まとめ 意見310件

他にもたくさん、この関連の記事は読んだ気がします。

また、

以下、通販サイトで検索すると、

関連書籍が下記のように出てきます。

また目についたものを雑多に並べます。

スマホ脳 (新潮新書) 新書 – 2020/11/18

アンデシュ・ハンセン (著), 久山 葉子 (翻訳)

最新研究が明らかにした衝撃の事実 スマホが脳を「破壊」する (集英社新書) Kindle版

川島隆太 (著) 形式: Kindle版

サイバー・エフェクト 子どもがネットに壊される――いまの科学が証明した子育てへの影響の真実 Kindle版

メアリー・エイケン (著), 小林啓倫 (翻訳) 形式: Kindle

スマホ依存から脳を守る (朝日新書) 新書 – 2020/2/13

中山 秀紀 (著)

スマホが学力を破壊する (集英社新書) 新書 – 2018/3/16

川島 隆太 (著)

ほんとうにいいの? デジタル教科書 (岩波ブックレット) 単行本(ソフトカバー) – 2012/12/7

新井 紀子 (著)

これらを目にした私には

「デジタル教科書より、今まで通りの紙の教科書がいい!」

ということを思ったものでした。

さて、今回のテスト対策。

生徒には

「試験範囲に教育アプリが入っている生徒は、

タブレット端末を持ってきて良い。

塾のWi-Fiを使ってもよい。

30分以上やると視力が低下するから、30分に一度は必ず休憩をすること。

それを守れば、いくら使っても結構です。

ただし、私が新聞で仕入れた情報によると、

タブレットで勉強しても、

紙で書く勉強にはかなわない、

ということしか聞いていません。

それもあって、

対策プリントが終わったかどうか、

これを第一にします。

プリントが遅い人は、いくらタブレットで勉強していても、

気にせず、せっつきますからね。

覚悟してね~」

と、言い渡したら、

それぞれ、気分転換や、一日の終わりのまとめ程度に

タブレットを利用しているようでした。

結果、

当塾始まって以来の、好成績でした。

タブレットの持ち込みは、完全に禁止しようか。

いや、試験範囲にあるのなら、生徒はやりたいだろう。

でも、果たして、成績に貢献するのだろうか。

などと悩みつつでしたが、

このくらいがちょうどいいのかもしれません。

今度の期末考査でも、このスタンスで行っていきます。

「皆さん、教育アプリの使用は、自己判断で。

ただし、紙の教材が進んでいるかどうかしか、私は気にしません。」

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