加藤亮太

2022年11月21日8 分

カトウ塾だより 2022年11月20日版

塾生保護者さまへお渡ししている「カトウ塾だより」を共有いたします。

塾生保護者さま各位

カトウ塾 加藤亮太

月一発行

カトウ塾だより 2022年11月20日号 

今月のトピック

☆仕事の成果。定期考査。

 20日現在では、テスト期間真っただ中の生徒さんもあり、まだ結果は出ていませんが、塾の一時休業、という非常事態に遭いつつも、皆さん集中して勉強していました。

 定期テストは、生徒さんが苦労して取り組んだ「仕事の成果」となります。

 どんな仕事を成し遂げることができるか。

 実際に勉強をし、テストを受けるのは、お子様以外の誰でもありません。私たち大人は、しょせん、外野です。あるいはファンです。テスト当日、問題を目の当たりにし、解くにあたって、私が彼らを助けられることは、何一つありません。外野は外野らしく、ファンはファンらしく、マナーを守って、静かに見守るべきでしょう。

「テスト対策」では基本的には指示をしていません。あえて言うとしたら「速度」についてくらい。気になる場合のみ、「少し遅いよ」などと、伝えるにとどめています。

テスト期間中、私が最も気を付けているのは、喉まで出かかった言葉を、ひっこめることです。長時間の勉強を強制し、それに応じて来てくれていることを確認できたら、黙って、質問を待って、勉強しやすい環境を守ることが私の仕事です。

「テスト対策」を始めた当初、あれこれと指示を出したこともありました。出すべきだと思っていました。

 しかし、必死で勉強に取り組んでいる子を前に、出すべき指示は皆無です。

 試験範囲表を端に置き、ワークを繰っていく中、「その勉強はやめて、こっちをやりなさい」などと言われることは邪魔でしかない。水を差す行為でしょう。

 教科書をじっと眺めているところ、「手を動かしなさい。見ているだけで覚えられない」などと、うるさく注意することだってできますが、それはその子のやり方をねじ曲げることになります。目で見て覚えられる子だっています。むしろ手を動かすと、そのことが目的化され、非効率になるきらいもあります。

人にはその人なりの仕事の流儀がある。より良い仕事に仕上げるために、その人が自ら考えて行っていることです。各人の仕事の成果がテストの点や、学年順位となります。

 ご報告いただいて、私の感想はこれと言って、特にありません。生徒が私のために勉強しているわけがなく、私の感想などその子にとって何のためにもならないことですし、生徒の手柄は生徒のものです。言うとしたら、たとえば、「はい」だとか、「了解」だとか、「おー」だとか。100点が出ると「出ましたね」「やったね」とは言うかもしれません。

 今回の期末も、「仕事の成果」を、点数・順位のご報告をお待ちしております。

☆2月21日の都立一般入試(学力検査)まであと90日。受験生自習スタート。

 11月20日で、残り93日となりました。
 

 
 テスト対策明けの、本格的な受験勉強スタートに、中3の皆さんへお伝えしようと思っている内容を記します。ちょっと長すぎる説教……かもしれません。

 *   *   *

ついに2学期期末が終わりました。通知書の点が決まります。もう学校の成績は気にしなくて結構。

これから全力で受験勉強ができます。24日から毎日17時の「受験生自習」も始まります。

残り100日切ったけれど、遠いような近いような、正直ピンとこない数字です。

日曜日は13回あります。サザエさんを13回。どうでしょう。まだピンと来ないですね。

あと約90日、それを「まだまだある」と思うか? 「もう時間がない」と思うのか? 

実は、「もう時間がない」のです。このことを自覚いただきたい。

受験までの時間というのは、ちょっと変わっています。なんと、絶対的なものではなく、相対的なものな

のです。

時間は平等に与えられているはずですが、奪い合いが始まります。相手がいるのです。相手とは、ライバ

ルやへらへらした人間です。彼らに時間を奪われないよう、自分の時間を守ってください。

「遊ぼう」と誘われたら、日曜以外は全部断ってください。それは彼氏彼女も同じ。本当の友情は、このくらいで壊れることはないでしょう。今はお互い切磋琢磨すべき。勉強に打ち込むべき。

「カトウ塾の先生、超怖いから、ごめん」と私のせいにしてくれて結構。自分の時間は簡単に他人へ渡さず、守りましょう。

 

2学期の期末が終わると、ライバルたちは受験モードに入ります。塾に入っている子も、いない子もみんなが一斉に勉強し始めます。へらへらしていた子も、急に目の色を変えるかもしれない。

そして、彼らは休日も勉強するかもしれない。でも日曜日くらい休むべき。体を動かしストレス発散する日としてください。「日曜くらいは自分にご褒美を」。そう思えるくらい、月-土はガンガン勉強してください。

特に私がおそれているのは、「日曜も勉強」と決めたくせに、これが続かなくなる時。「その瞬間」です。

一度決めたことを「やめてしまう」……それは、「今日ぐらい、いいか」と、自らを甘やかす瞬間です。最悪の妥協であり、その思考はもう腐っているようなもの。「今日ぐらい」という気持ちは、今後においては、重大なミスです。頑張ってきた自分を裏切る行為です。そんな子は志望校に落ちる。合格発表で泣く羽目になる。甘えや怠惰を許容するような精神性では、熾烈な受験に勝てません。

だったら、はじめから「日曜は休む」と決めておいたほうがよい。日曜も必死こいている子が知り合いにいると知ったら、心の中で「あいつには勝った」と思ってくださって結構。ただし、月-土で彼らより頑張っている、と胸を張って言える自信を持てるくらいでいてください。

毎日最低限やることは「個人ファイル」に入れておきます。1時間もあれば解き終える分量です。24日から始まる「受験生自習」の時間を利用して、これを淡々と続けてください。この「個人ファイル」は、受験までの間の、私との連絡ツールとなります。私は毎日開いて、自習用の問題を入れていきます。わからない問題に関する質問を入れておいてくれても良いです。

「個人ファイル」の問題が空っぽになっていれば「やり終えた」と判断します。まだ残っていれば「サボった」と判断し、呼び出し、面談します。その時、場合によっては今からでも塾を辞めてもらいます。やる気がないのに受験するなんて、皆さんの時間と保護者様のお金がもったいないからです。

ここから90日。「日曜以外、一度でもサボったら落ちる」と思ってください。先ほども申した通りです。妥協した甘い自分がいたら、その時点でもう合格は難しい。妥協しなければ受かるはずです。

妥協のない自分でいてください。言い訳のない、まっすぐな自分でいてください。

 自信をもって受験に挑み、3月1日の合格発表で必ず笑いましょう。

最後に一言。

「どんなつらい日があっても、合格したら、すべてが報われる」。

この言葉を胸に、頑張ろう。

以下、学年別の指導内容のご報告・個人別のご報告が続きます。

中学1年生

国語……

文章読解・作文特訓。

多様な文章を読んでいます。「わからない」と言い訳してすぐ諦めるのではなく、「どういうことか考え必ず正答を導き出す」と粘れる気持ちを身につけることを意識しています。

作文特訓では、一つのことを深く掘って語れる力をつけられるよう、指導しています。浅く広く、ではなく、狭く深く。あるいは、ざっと眺めるのではなく、じっと立ち止まり顕微鏡的に拡大しようとする意識。

数学……

期末考査へ向けて反復学習。今後は「図形」へ入っていきます。

中1の終盤です。学年末考査はまだ先ですが、冬期講習を含めて、万全を期していきます。

英語……

 教科書内容の英訳をテスト。また、文法を反復学習してきました。

 文法はさらに複雑さを増します。ルールが増えていきます。絶対に覚えることを覚えてもらいます。

 毎回の英訳テストは継続します。
 

 

理科社会……

 理科の物理まで先取りが終わっているので、先へ進みます。

 待ち受けるのは「地学」です。覚えることが多く、また、難度の高い範囲へ先取りを進めます。

中学2年生

国語……

作文特訓。

NGワードを決めることで、むしろ軽やかな文章が書けることを実感していただきます。

物事を考え、それを他人へ伝えることを、楽しがれることを目指します。

文章読解・語彙力強化も行っていきます。

数学……

 先取りで進めた「合同の証明」は、ほとんどの学校で試験範囲に入りませんでした。

 今後、この「証明」が基礎となる分野が続きます。

いったん、どんどん進めた後、ふたたび反復学習し、学年末考査に備えます。

英語……

 教科書内容の英訳テスト。期末考査の範囲の文法を反復学習。

 今後も英訳テストは続きます。

また、先取りで新たな文法「受け身」へ突入します。ここから中3がスタートした、と言うべきポイントとなります。複雑さは増し、覚えることも多く、差が開くところです。しがみついてきてもらいます。

理科社会……

受講募集中です。

中学3年生 

国語……

 入試対策。過去問等、実践的な問題を解いて各自の偏差値を出しています。

 今後も入試直前まで続きます。

数学……

 期末考査対策を行ってきました。

今後は、入試に出る未習範囲「円周角」「三平方の定理」を2~3回程度で終え、過去問等での実践的な入試対策がスタートします。毎回の授業が勝負となります。

英語……

 期末考査対策を行ってきました。

今後は、入試対策一色です。毎回の授業が過去問等を使った実践的な内容となります。

理科社会……

 期末考査対策を行ってきました。

 今後は、授業では、理科の未習範囲を2回程度で終わらせ、過去問を解く時間となります。

 

 同時に、今後は宿題を出します。都立入試対策の問題集を常に解いていただき、授業のはじめに進度チェックをします。2周解いた人は次の都立入試対策問題集が待っています。

 入試の点数を上げるための勉強となります。

 これが入試まで続きます。

以上です。

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