加藤亮太

2021年7月1日1 分

褒め間違えないよう

最終更新: 2022年5月12日

よく、塾の広告などで

「前回より〇〇点アップ!」

などと、あります。

「塾のチラシ」風の写真

が、ここには重要な視点が抜けています。

それは、平均と比べてどうなのか? 

ということ。

たとえば、

同じ80点だとしても、

平均点50点のテストで、

とった場合と、

平均点が80点のテストで、

とった場合とでは、

その点の価値は違います。

一見、80点は悪くない点です。

が、平均点と同点なら、

「ドがつくくらい平凡」ということです。

たまに、

「今回点数が落ちて、80点でした・・・」

とガッカリして報告してくる生徒がいます。

「平均点は?」

と訊くと、

「50点です。」

と言う。

あら、やっちゃってます。

その子は前回85点だったのです。

が、そのテストは、

平均+10だった。

「今回のほうが平均プラス30点。

ということは、

前回よりもむしろ、上がったと言っていいよ。

ガッカリ損したね」

もちろん、学年順位も上がっていました。

テストの結果で、

みるべきは、

「平均と比べて、

どのくらい上なのか(あるいは下なのか)」

「前回順位と比べて、上がったのか、下がったのか」

(・・・とは言いつつ、

「頑張っているその過程」を、

褒めることこそ、

子の勉強のやりがいは上がる秘訣でしょう。

子の成長の経過を褒められる人は、

親のほかにほとんどいません)

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